ゲスト登壇者の上木原さんにエクサキッズに関するインタビューを行いました!
◎エクサキッズと関わることになったキッカケ
実行員の麻澤さんと弊校の人間が繋がってたいたご縁からです。
◎講演を受けてくださった理由
福岡で開催されたN高の学校説明会に実行委員のメンバーと直接お話しをさせていただいて、イベントの趣旨を理解することができました。
プログラミングの発表会ということがなかなか見られるものでもないというところにオリジナリティがあるなぁと感じたところと、子供達が自分の作品を発表する姿を親御さんも見られるし、子供は自分自身を、そして親御さんは我が子を誇らしげに思えるだろうなと感じ、そんな場を盛り上げられることにお役に立てればという気持ちからですね。
それと学校説明会の時にはまだ公にしてませんでしたが、N高のキャンパスを福岡に開校することが決まっていたというタイミングもあります。
◎講演を聞いてくださる方に何を伝えてどう変化して欲しいか
私は前職の時から教育産業に携わっており、たくさんの子供達と接する機会に恵まれてきたのですが、子供達が塾を卒業したあとも付き合いが続く子供も多く、大人になってからも輝き続けている生徒達は子供時代にどのような思考と行動を取る傾向にあったかといったことをお伝えさせていただきたいなと思っております。
また、これが唯一の正解というものがない問題に対して考えてもらうワークを周りの子供や保護者の方とシェアすることを通して、これからの時代に必要なやスキルや考え方のヒントとなるようなことをお伝えできればとも思っております。
◎もし展示ブースに行くとしたらどれを見たい?
ギターのFコードが弾けずにで挫折した人間としては、体を使って楽器が弾けるというKAGURAがスゴく気になりますね。
このKAGURAはIoTの最たるもので、子供はもちろん大人も楽しめそうなブースですね!
◎今後エクサキッズをもっと盛り上げるとした皆さんだったらどんなコンテンツを提供されるでしょうか
今回は初開催ということで地元の子供達の応募作品がほとんだったのでしょうが、今後は地方大会とかもあった方がイイのでは。
それとこのようなイベントは東京発のものが多いのですが、福岡はアジアに近く近隣諸国と交流しやすい環境にもあるので、今後はIT先進都市・日本のITの中心地として福岡を盛り上げるイベントという打ち出しで、福岡で開催する意義を高めていくというのも面白いのではないでしょうか。
◎最後に参加者の方に一言
今回参加される子供達に対しては、プログラミングに興味を持つのはすごく素晴らしいことだということを伝えてあげたいです。なぜなら、論理的思考を身につけるのがプログラミング教育の狙いであり、これからの社会を生きる上で必要なコミュニケーション能力でもあるからです。
これから今まで存在していた多くの仕事がAIに取って代わられる可能性が高いと言われています。そんな可能性のある中、機械と話せる言語を知って使いこなせるようになることで機械に仕事を取って代わられるのではなく、機械に仕事を与えられる立場となることができるのです。
今回のイベントでは、知的欲求を大いに刺激してくれそうなコンテンツが数多く揃っていそうなので、様々なモノ・コトに触れてこれからの学び方や働き方、生き方の参考に大いにしていただきたいと思います!
【インタビュー後の感想】
上木原さんとお話をさせていただいての感想ですが、やはり人間は自分が普段接している世界の枠の中でしか生きていないんだなぁ……と強く感じたことでした。
どういうことかというと、私には子供がいないため今の教育現場がどのようになってるのか全く分からず、勉強を受けている子供の気持ちはもちろん、それを指導というより支えられている先生方の生徒たちとの接し方が、私が学生だった頃とは全く変わっているということを感じたからです。
私たちが学生の時は、生活態度に対する指導やモノの考え方、世の中の価値観は先生が伝えるものが全てとは言わなくても、それに近い割合で疑問やチョット変じゃないかと感じながらも、その指導方法や先生の伝えることに従っていたように思います。
それは自分より人生経験がある=世の中の物事を自分より知っているという図式が、顕在的にも潜在的にも刷り込まれており、自分の知らないコトや疑問に思うコトを聞けたり調べられる手段が周りにいる大人、教師や自分の親くらいしかおらず、その人たちの言うことやメディアで流れる情報が真実で全てだという思い込みがあったからだと思います。
もちろん自分が疑問に思う分野について本でとことん調べることもでき、自分の疑問点を本を読むことで解決したり、自分の世界観を広げることはできましたが、手軽に自分が知りたい情報をウェブ上で見つけたり、ネットを通じて疑問を投げかけて知りたい答えを回答してくれる現在とは、圧倒的に触れられる情報量は違って当たり前の状態でした。
自分で知りたい情報を取得できる現在だからこそ、
「なんでネットで調べればわかるようなコトを時間をかけて一生懸命覚えなければならないのか分からない」
と、上木原さんが入学面談時に接する生徒さんの中には涙ながらに訴える子もいるそうです。
ちなみに、みなさんだったらこの質問にどのように答えられますか?
おそらく、この質問をしてきた生徒が心の底から納得して『なるほど!』と、思わせるだけの回答をできる大人はいないと思います。
それこそ私が学生時代であれば、「そんな言い訳はいいからとにかく先生の言うコトを聞いて勉強しなさい」などと言われ、自分の周りの友達なんかも文句を言いながらも疑問を解決しないまま、周りもやってるからという理由にならない理由で決められたカリキュラムを受けざるを得なかったように思います。
「しかしながらそんな子供でも、光の当て方を変えてあげれば輝ける場所や、持ってる才能を生かせることが必ずあるんです」
取材中に上木原さんのおっしゃったことの中で、一番印象に残った言葉が上記の言葉なのですが、戦後から高度成長期にかけてはモノが少なく、足りないものを平均的に行き渡らせて生活水準を上げるためには、同じような平均的なレベルの人間を育てることが必要な社会だったため、当然平均的に同じような成果を上げられるよう、みんなが同じ課程で教育を受ける必要があったのだと思います。
しかしながら現在は衣食住に関して言うと全ての人がとは言わずとも、ほとんどの日本人が過不足なく手にしており、そのような社会においてはモノによらない新しい価値を生み出せる能力が必要とされるようになっているので、当然教育のカタチも変わってしかるべきことなのだと感じました。
だからこそ上木原さんが副校長を務めてらっしゃるN高等学校では、
『好きなコトを好きなだけできる環境を整えている』
ということで、高校卒業資格取得に必要な必修授業はもちろんのこと、大学受験のためのカリキュラムやプログラミング、文芸小説作家を目指す授業、ボーカロイドソフトで楽曲を制作する授業、ファッション、パティシエ、ビューティー、ゲーム、声優などのクリエイティブ授業など、自分の好きを磨くための授業を、その道の一流たちから学べる体制も作ってあるそうです。
通信制というと、私が学生の頃は全日制に入るだけの学力がないとか、家庭の事情で全日制に通うことができない人たちが働きながら学ぶ手段というような、どちらかというとネガティブなイメージの強い進学のカタチでしたが、N高等学校では前述の通り、自分が好きなコトややりたいコトをする時間を確保したり磨くために、自ら進んで積極的に選ぶ進学のカタチにするために作られた学校なんだそうです。
通信制ということで、前述のような今の教育システムを受け入れられないような子でも気軽に授業を受けられるということもあり、人とのコミュニケーションが苦手な子でも気軽に入学できるということで、そのような子たちにもしっかりと寄り添って上からではなく同じ目線で触れ合うことで、ポツリポツリと本音を語ってくれるそうです。
どのような感じで生徒と接しているのかというと、N高等学校ではチャット機能を使ってホームルームをおこなってあり、直接人と対面することがないのでコミュニケーションを取るハードルが低いので、「ホームルーム楽しかったよ!」と参加した感想を連絡してくれたりするそうです。
直接面と向かって会話をすることができないからこそ、送ってくれるメッセージの中から漏れている本音を逃さないようにし、今までの教育システムに不条理を感じていたり権力を恐れているような、不安を抱えている子供達が『ココにいてもいいんだよ』と思ってもらえる安心できる場づくりに腐心してあるそうです。
また、多くの子供たちが何かを始めたいと思っているけど何をしてイイかわからないという子がいるから、そのような子供達が自分の好きを見つけて磨き、自分らしく生き生きとより人生を豊かにするためのキッカケや手段として、N高等学校を活用して欲しいと思ってあるともおっしゃっておりました。
このように今の子供達の思考に寄り添ったコミュニケーションを実践なさっており、自分の好きを磨いて今後の人生の役に立つ環境を作られている方が、ご自身の過去の経験からどのような思考や行動をしていた子供達が、彼ら彼女らが大人になって自分の夢を叶えていったかということも語ってくださる、【EXA KIDS 2018】本番でのご講演が非常に楽しみです!
子供達にはもちろんのこと、子供を持つ親御さんや先生方などの教育に携わる大人たちにもぜひ聞いていただきたい講演ですので、2018年2月25日(日)はぜひ福岡市中央市民センターにお越しください。講演の入場料は無料です!
場所:3Fメインホール
時間:13:35〜14:20