今年で7回目のなったEXA KIDS 2024が11/24(日)にオンラインにて開催されました。
今年から新たに追加されたユーモアコースを含め、29組のファイナリストが登場。
今年度のテーマ「ふわふわ」「ざらざら」「ねばねば」「ぷるぷる」に基づき、ゲーム、アプリ、映像作品、イラスト、音楽など多岐にわたる作品が発表されました。
子供たちがこのテーマの感覚とITをどのように融合させていくのか、実験的な取り組みに様々なアプローチで応えてくれました。
エキスパートコースの最優秀賞にはごそたさんの『Neo生態系Evolution』、チャレンジコースの最優秀賞にはエビサーモンさんの『スライムゲーム’s』、ユーモアコースのMVPにはとととととやすさんの『この作品、なにかふわふわしていますよね?』が選ばれました。
EXA KIDS 2024
エクサキッズは小中学生がITを活用して作ったオリジナル作品をプレゼンするコンテストです。2018年より毎年開催されています。
応募作品はプログラミング作品だけでなく、ITを活用したものづくりなら何でもアリとなっています。
使用言語やプラットフォーム、ツールは限定しません。
https://contest.exa-kids.org/2024
当日のライブ配信はこちら
https://www.youtube.com/live/Wx2lAOseTKo?si=hBPy9WhO6JS-cE4Q
テーマ
今年のコンテストテーマは「ふわふわ」「ざらざら」「ねばねば」「ぷるぷる」。
「ふわふわな映像」と聞くと
皆さんはどのような作品を思い浮かべますか?
「ざらざらしたゲーム」だとどうでしょう?
そうした作品に 出会ったことはありますか?
意味を伝えるというよりも
感覚に訴えかけてくるような こうした言葉を
ITを使ってどのように表現するか
今年のエクサキッズでは そんなテーマについて
皆さんの思いや考えを聞いてみたいと思います
「ふわふわ」「ざらざら」「ねばねば」「ぷるぷる」
これら4つから1つを選び
自由に作品をつくってみてください
特別審査員の皆様
今回はこちらの6名の皆様に特別審査員を務めていただきました。
エキスパートコース受賞者
最優秀賞:ごそた/Neo生態系Evolution
テーマのざらざらから「セル・オートマトン」を連想し、それをゲームにしました。
「ライフゲーム」をベースとしたゲームで、研究室内で発生した「バグズ」を収集したり進化させたりしていきます。
格子状に並べたセルに、規則を設定することで自動的に形が変わっていきます。
発生したセルを使ったシミュレーションゲームとなっています。
自分で色々と規則をプログラムすることで、様々な形に変化するようにできたとのことです。
シンプルな規則から生命の神秘を感じることができます。
受賞者コメント
今心臓がバクバクしています。この制作期間頑張って良かったなと思います。(ごそた)
審査員コメント
単純な法則な中に複雑なパターンが生まれ、それを観察することの素晴らしさを教えてくれる作品です。UIやストーリーが一次審査の時から大幅にアップデートされてるのも圧倒されました。(竹林)
スライド制作&レイアウト&デザインのレベルが(フォントのチョイス含めて)高すぎます。プロレベルですよ。セル・オートマトン!?ドットなのに本当の生物細胞に見えるのが凄いです。(松山)
ざらざらからLIFE GAMEをおもいついてるのはセンスいいわー。 プレゼンも完璧。資料の言葉と絵の過不足なさはプロレベル。 アプリも過不足なくすばらしい。音もすばらしい。(犬飼)
シンプルだけども、とても洗練された設定、UI、ビジュアライズ。シンメトリー構造、アートとしても美しいです。(KATHMI)
単純な法則な中に複雑なパターンが生まれ、それを観察することの素晴らしさを教えてくれる作品です。UIやストーリーが一次審査の時から大幅にアップデートされてるのも圧倒されました。(竹下)
作品のUIやプレゼン資料からセンスを感じました。 偶然性を上手く生かせるゲームに今後の新化を期待しています。(pop)
優秀賞:やまやま/カチロボ冒険記(ゲームPV風アニメ)
「カチロボ冒険記」という架空のゲームのCM風の動画をBlenderで作っています。
テーマの「ふわふわ、ざらざら、ぷるぷる、ネバネバ」を全て表現したいとのことで全パターンを作成。
モデルやモーションは全て自作、細部までこだわったアニメーションです。
受賞者コメント
ファイナリストまで進めて、優秀賞まで取れたのがすごく嬉しいです。(踊)(やまやま)
審査員コメント
ダンスもプレゼンの一部で素晴らしかったです。好きなものこだわりが詰まった意欲作ですが、ティーザーとして複数の世界観をまとめているので、もっとそれぞれのシーンが見たいと思わせるカット割りも良かったです。(竹下)
見てる時点で嫌になるというか、才能に嫉妬する。3つの映像がどれも印象が違っていて新しい魅力が伝わるようになっている点がお見事です。フォーリーまでやって自分でSEまで作ってるとは。プロレベルというかプロですよ、これ。(松山)
とにかく演出のクオリティが高くて良かったです。また、素材も全て自分で作るというその意気込みも素晴らしい(pop)
その他受賞者一覧
チャレンジコース受賞者
最優秀賞:エビサーモン/スライムゲーム’s
受賞者コメント
みんなの作品がすごいな〜と見てたらその中で自分の作品が選ばれてとても嬉しいです。(エビサーモン)
審査員コメント
小学校を満喫中、というキラーワードで持っていかれましたね。スライムの挙動がとにかくユニーク。小さく縮むと早く動くという発想が最高でした。(竹下)
スライムのプルプル移動が実に気持ちいい。ゲームは「一度でいいから触ってみたい」と思わせたら勝ちですからね。それが魅力として表現できています。物理的発想でスライド加速するという点も素晴らしい。理にかなっています。(松山)
優秀賞:Driftnumata/Puru-Puru-CarRacing
車とドリフトがずっと大好きなDriftnumataさん。
ぷるぷるした車のレーシングゲームをUnityで作りました。
ぷるぷるした車をぶつけあうと面白い挙動をします。
地味にボケまくるシュールなプレゼンに審査員たちも大いに湧きました。
ちょくちょくプレゼン中に韻も踏んでいたそうです。
受賞者コメント
びっくりして今震えが止まらないです。(Driftnumata)
審査員コメント
最高だった!新しいスターの誕生を感じます!(犬飼)
ご本人のキャラクターで魅了されてしまうプレゼンでした。 ヒップホップのリリックとリズムがプログラミング合わさると最強になる予感がしました。ぜひ両方の世界で突き止めていってください。(竹下)
その他受賞者一覧
ユーモアコース受賞者
ユーモアコースはMCのギチにより、MVPが選出されました。
MVP:とととととやす/この作品、なにかふわふわしていますよね?
Blenderで作られた、どこかで見たことあるような?キャラクターたち。
権利関係がふわっとしてますよね…?という斬新な切り口でMCも大爆笑でした!
受賞者コメント
初めてEXA KIDSに応募したんですが、賞を取れるとは思ってませんでした。来年は良いのが思いつけば…(とととととやす)
MCコメント
心を掴まれました(笑)可愛くした、って言ってたけどめちゃくちゃ怖かった(笑)絶対来年もまた見たいです!(ギチ青柳貴哉)
企業賞
プログラミング能力検定協会賞:kanayasun/和菓子洋菓子大戦争
豊かな発想と楽しさはもちろんですが、それを実現するために高度な プログラミング技術が必要な作品だと思いますので、その点を評価させていただきました。 私たちはkanayasunさんのように、やりたいことを実現するためにプログラミングを 勉強する人を応援したいと思っていますので、これからもプログラミングの 勉強を続けていただき、新しいアイデアをどんどん実現していってください。 おめでとうございます!(プログラミング能力検定協会)
ITeens Lab賞:つむpiano/胡蝶之夢
いろいろな面で昨年からの成長が感じられて非常に感動しました。 世界観の作り込みがとても良かったです。ぜひITeens Labへ!(ITeens Lab)
河辺商会賞:別宮志郎/追悼〜6年間の感謝をこめて〜
ものづくりに携わる会社として、一番大切だと思うことをここに込められればと思いました。 ということで、一番「思いやり」を感じた作品を選ばせていただきます。 審査員の方々もおっしゃっていましたが、「思いやり」だけではなく、そこから得た経験を研究者として捉え直し、作品へ昇華させる姿勢は素晴らしかったです。 今後の作品も楽しみにしております。(株式会社河辺商会)
良肉問屋賞:Neptune/Floating House
「こんな世界があったらいいな」と、本気で想像したからこそのリアリティが、所々に感じられてとても良かったです。 まだまだたくさんのアイデアを秘めていて、それらをもっともっと話したそうな感じ、ファンになりました。 イメージすること、イメージを形をすることが本当に好きなんだということ伝わります。 今後も色々な作品をつくってください。楽しみにしています。(良肉問屋)
特別審査員からの総評コメント
毎年見ていますが、「プログラミングだけすごい」、「プレゼンだけすごい」ではなくて、「総合的に凄い」という子達が集まるようになってきたなと。何かと何かを組み合わせて、見ている人たちにすごい体験を与えてくれました。(竹林)
みなさんのプレゼンにより、驚きあり、ため息あり、感動あり、の1日となりました。今興味を持っているものとデジタルとの組み合わせが、とても多様化しているなと思いました。好きなもの×手段、が複数あることの強みを感じました。(竹下)
今日参加していたみなさん全員が等しく化け物に見えました。どの分野でも活躍できる人たちだと思います。特別な領域へようこそ!(松山)
大人になると余計なことを色々と気にするようになりますが、今日集まったみなさんは自分の好きなことや楽しいことに全力で取り組んでいるのを見て、心を動かされました。何事も楽しんで取り組んでもらえたらと思います。(pop)
自分の子供の頃を思い出しました。自分が子供の頃にこんなカッコいいコンテストがあったら僕も出たかった。みんなが羨ましい。楽しかったな〜って思って死ぬには、作り続けるというのが良いと思います。(犬飼)
ホントみんな素晴らしくて甲乙つけ難かったです。進化の著しいIT技術を活用して、自分の好きを突き詰めて、みんなの前で発表するということが宝物だと思います。良い時間を過ごしました。(KATHMI)
視聴者のコメント
・観ていて美しかった。この美しいに至るまでの試行錯誤をもっと聞きたい
・もはやキッズ枠で扱う作品じゃない
・なぜだろう、涙が出てきた
・あんた最高だよ
・視聴者置き去り案件
・なんも知らなかったら、ベンチャーのピッチと言われても信じ込んでた
・鳥肌がやばい
・もう凄すぎて意識飛ぶかと思った
・神回!
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