
まずはデジタルネイティブ世代による自己紹介から

近藤:
順番に自己紹介をしていこうと思います。
はじめまして、近藤と言います。通称オレンジの人です。
エクサキッズの立ち上げや子どもプログラミング教室ITeens Labをやったり、ハッカー映画「電気海月のインシデント」のプロデューサーをやっています。
この3人と僕は面識があって、今日面白い子たちを集めさせてもらいました。
僕はファシリテーターで、主役は彼ら3人になりますので、よろしくお願いいたします。
じゃあ、けんとくんから自己紹介をお願いします。

けんと:
中井けんとです。僕はこどもが主催、こどもが出展、こどもがスタッフをする、「こどもばんぱく」というイベントを立ち上げました。
子供たちが自由に発想して出展する、という目的でやっています。
8月20日に開催されるのでよかったら来てください。
あと、色んな有名な方をお呼びして、講演会もやっています。
近藤:
「こどもばんぱく」は去年が第1回だったね。
けんと:
はい、出展者が15人くらい来て、子供たちも結構楽しんでくれました。
近藤:
去年の来場者は1000人くらいでした。
僕とけんとくんとの関係性は、彼がこどもばんぱくをやる上で、お手伝いをさせてもらっているという感じです。
じゃあ、次自己紹介よろしく。

おすし:
はじめまして、野澤翼といいます。おすしって呼んでください。
僕は今、熊本でプログラミング教室「肥後未来スクール」を起業しています。
今はプレオープン期間で、9月にオープンする予定です。
近藤:
このITキッズコンテストに出ることができる年齢でありながら、まさかの教室経営側という(笑)。
このエクサキッズの話を彼にした時に、「僕講師側だけど出ていいんですか?」と言ってましたね。
あんまり年齢を言いたがらないけど、一応中学3年生だそうです。
今日、熊本から朝一で来てくれています。
おすし:
よろしくお願いします。
近藤:
じゃあ、次とみお。

とみお:
はじめまして、濱田ともゆきと申します。
普段は子ども向けのプログラミング教室ITeens Labでスタッフをやったり、エクサキッズの実行委員メンバーに入ったり、いろんなことをやっています。
この頃は、ドローンの教材開発に力をいれています。
近藤:
今日、とみおはドローンブースの運営とかやってくれてるよね。
みんな、めっちゃ緊張してるじゃん(笑)。
さっき控え室でみんなめっちゃ喋ってたくせに!
デジタルネイティブ世代の生活

近藤:
さて、今日のトーク自体どういう方向に行こうかなって話をさっきしてたんですけど、このエクサキッズ自体がITやプログラミングのイベントではあるんですが、そこばかりフォーカスしなくていいかなと思ったりしています。
3人とも結構やっていることがバラバラなので、今のデジタルネイティブ世代がどんなリアルな生活や活動をしているのか、という所を深掘りしていけたらなと思います。
お互い聞きたいこととかある?
おすし:
けんとくんに聞きたいんだけど、こどもばんぱくの大まかな規模感ってどんな感じですか?
けんと:
今年のこどもばんぱくは福岡で2番目くらいに大きい会場、電気ビル未来ホールを借りて、そこで2000〜2500人を来場者目標としてやっています。
子供出展者が16人で、飲食ブースが3組、結構大きな規模でやりたいなあと思ってます。
近藤:
それでいうと、エクサキッズとかなり近い規模かな。
けんと:
そうなんですかね。
エクサキッズは来場者目標が5000人くらいじゃないですか。
それを越したら、僕会場側からめちゃくちゃ怒られると思います。
複雑な気分なんですよ。たくさん集まったら嬉しいけど、怒られるっていう。
近藤:
去年エクサキッズがそんな感じだった笑
けんと:
すごい複雑な感情になりそうですね。
近藤:
こどもばんぱくを始めたきっかけや経緯について聞かせて。
自分のやりたいことを始めようとしてもなかなかできない人が多いと思うんだけど、どうやって最初始めたの?
けんと:
去年、僕がある方をお呼びして交流会をやっていたんですね。
その交流会で「けんとくんは次何やりたいの?」って聞かれたので、「『こどもばんぱく』っていうイベントをやりたいです!」と言ったら、話が進みました。
決心もつかないまま、始まったんですよ。
でも、やってみたら意外と楽しくて。
あと、お金集めもあんまりリスクを考えないので、それでうまく行ったんじゃないかなと思っています。
近藤:
あんまり考えすぎずにとりあえずやってみたっていう感じかな。
けんと:
そうですね。考えすぎたら考えすぎで未来が怖くなってしまうじゃないですか。
なので、考えずにやったほうがきっと面白いものが待ってると思うんですよ。
近藤:
その感覚めっちゃわかるかも。
おすしはいつから今の生活のスタイルになった?
おすし:
僕がビジネスを始めたのは実は小学生の頃で、小学5、6年生でメルカリを使った転売をしていました。
ジャンクPCを修理して売ったり。
プログラミングは小学3年生の頃からやっていました。
それから中学生になって、プログラミングのスキルを生かしてお金を稼ぎたいと思って、フリーランスとしてWebの下請けをやったりしています。
近藤:
正直、どんな生活しているのか想像がつかないんだよね。どんな仕事してるとか。
おすし:
僕は肥後未来スクールの代表ではあるんですけど、表に出て授業するというより経営側として人を動かしています。
近藤:
経営が好きなの?
おすし:
そうですね。
もともと、僕がビジネス始めたのは単純にお金が欲しくて、その稼いだお金で遊びたかっただけなんですよ。小学生の時、お小遣いが少なかったので。
近藤:
リアルな話、何が欲しかったの?
おすし:
僕稼ぎすぎちゃったんですよね(笑)。
もともと3DSが欲しくて、最終的に3DSは買えました。それでもお金が余って。
今は新しい事業に稼いできたお金をつぎ込んで、ギャンブルみたいことをしています。
あまり稼ぎはないですけど。
近藤:
肥後未来スクールの生徒がエクサキッズに作品を出してくれることが俺は楽しみ。
福岡以外の遠いところからも来てくれると嬉しいよね。
おすし:
熊本でも開催しましょうよ。
近藤:
勢いで言っちゃった(笑)。
けんとくんとかもこういうのやっちゃうもんね。
けんと:
はい、やるって言ったらやるしかなくなるので。
宣言すれば大丈夫だと思います。
近藤:
ちなみに、こどもばんぱくも次の展開とか何かあったりするの?
けんと:
自分が17歳になったら、こどもばんぱくの代表を辞めようと思っています。
いつまでも子ども子どもって言っているわけにはいかないので。
そして、他の子どもに代表を引き継ごうかなと思っています。
でも、規模がデカすぎたらその子が萎縮しちゃうと思うので、来年はあえて商店街や公民館とかでやろうかなと思っています。
色々なところでこどもばんぱくできるよってアピールしようかな。
近藤:
フランチャイズにしていく感じかな。
けんと君がいなくても色々なところで開催できる流れにしていく感じかな?
けんと:
はい、なのでマニュアルを作って、それでお金もらいたいですね。
また、来年の4月〜9月に音楽イベントをしようかなと思っています。
DJやバンド、ラッパーを呼んでやりたいなあと。
個人がそれぞれ秘めている個性をさらけ出せるイベントにしようと思っています。
近藤:
9月にこどもばんぱくでそういうのやるって言ってなかった?
けんと:
9月にマイコミュニティフォーラムというイベントで「プチこどもばんぱく」をするので、こどもばんぱく当日来れない方は足を運んでくれたらなと思います。
近藤:
とみおはなんかある?
とみお:
小学5年生でパソコンに触れ始めました。
それからはパソコンを修理したり、ハードウェアやパソコンの修理に結構重点を置いてやっていてます。
自分もメルカリで転売してましたね。
近藤:
なんかやってたね。
ある日、とみおが安いスマホケースを10個くらい入荷してきて、「これ多分メルカリで売れると思うんですよ」って。
あれは笑った。業者じゃんって。
とみお:
懐かしい。
でも、自分は手っ取り早く稼げない、期間がかかるなあと思ってて。
なので、今はお金というより教育で色々と貢献できたらなあと思っています。
近藤:
とみおは意識高いんだよね。
うちのITeens Labで週5くらいで働いてるよね。
とみお:
週5くらいですね。
近藤:
めちゃくちゃやってるよね。
中学3年生でプログラミング教室に通い出して、結構ビジネスコンテストやイベントなど積極的に出るようになったよね。
とみお:
今まで色々やってきたんですけど、まだやり足りないなと感じます。
近藤:
うちのスクールでめちゃくちゃ働いているのはよく知ってるんだけど、「えっ、なんで今とみお東京にいるの?」っていうのが結構ある(笑)。
とみお:
このエクサキッズの5日前まで東京にいて、その前は沖縄いて。
近藤:
彼女のところに遊びに行ってんの?
とみお:
いや、彼女は大阪にいるんですけど。仕事で東京と沖縄に行きました。
近藤:
とみおはフットワークがすごく軽いよね。昔から?
とみお:
昔からではないですね。
中学2年生まではずっと家にいるような子どもでした。
引きこもりまではないですけど、学校も少し休んでたりはしました。
単純にあんまり学校に行きたくなくて。
近藤:
部活はやってたの?
とみお:
一応、長距離をやっていました。
家ではパソコンを修理したりして。
自分がやりたいことをしたいなと思ってN高に入りました。
近藤:
こんな活動すると思ってた?
とみお:
思ってなかったですね。
近藤:
みんな最初からビジョンがあったのかな?
今、けんとくんとおすしは中学3年生じゃん。
高校生や大人になったらこうしてみたいな計画はあった?
けんと:
ないですね。
小学5年生の頃にやりたいイベントはあったんですけど、もうとっくの昔に忘れてたんですよ。
今も音楽フェスのこと以外はあんまり考えていません。
計画性は特にないです。
近藤:
おすしはどう?こんなことになると思ってた?
おすし:
ビジョンというよりは、思いつきから「これいいじゃん!」となることが多いです。
近藤:
おすしは今学校に全く行ってないんだよね。いつから行ってないの?
おすし:
僕はちょうど1年前くらいから行かなくなりましたね。
近藤:
部活は普通にやってた?
おすし:
僕は音楽が大好きだったので、吹奏楽部に入ってたんですけど。
近藤:
なんかすごい差だよね。
コンテストに出てる子は陽気キャラで、対してパソコンは根暗なイメージが以前はあった。
でも、おすしは陽気キャラでパソコン使える、面白いところがある気がするんだよね。
パソコンやインターネットにめちゃくちゃ詳しいけど、フットワーク軽い。
おすしは1年後、自分はどうなってると思う?
おすし:
今が一番忙しくて楽しいですね。
1年後となると、事業の安定化も大事だし、新しいこともやりたいと思ってるので。
安定した収入源があれば動きやすいじゃないですか。
今は安定化した収入源がない。
最悪はフリーランスとして仕事すれば食べていけるので。
近藤:
とみおも今考えているビジョンというか、そいういうのあったりする?
とみお:
小学生の時はとりあえず就職できればいいと思っていて。
今は、とりあえず生活できたらいいかな、くらいの感じではあります。
そこからのビジョンは全然想像できないというか、あんまり考えてないですね。
近藤:
こういう小中学生のイベントをやると、「将来の夢はなんですか?」とか聞かれるじゃん。
夢?職業?とかなったりしない?
今やりたいことをやってるから、将来の夢とか言われてもあんまりピンとこないのかなと思って。
おすし:
自分の場合は今教育事業に力をいれているので、お客さんにいっぱい貢献して、レビューでいうと星5をもらえるような、人のためになる面白い仕事を安定してできることが将来の夢です。
近藤:
けんと君はこどもばんぱく卒業した後、なんかある?
けんと:
もう始まっちゃんですけど、Tシャツのブランドを作ろうと思っています。
アーティストの方と会議して、個人事業主になることが最近決まって。
なので、今後はそれでやっていくんじゃないかと思います。
近藤:
けんと君から「個人事業主」というワードが出るのが面白いよね。
おすしがコンサルできるでしょ。
おすし:
はい、ぜひやらせてください(笑)。
けんと:
洋服のブランドを立ち上げて、ADHD(注意欠如多動性障害)をプラスに変えていきたいです。
おすし:
ブランディングやPRが面白いことになりそうですけど。
近藤:
おすしはどんな分野のコンサルが得意なの?Web分野?
おすし:
僕は「自分が何やりたいの?」っていうのを徹底的に問い詰めるタイプですね。
別にやりたいことがなければやらなきゃいいと思うし、やりたいことがあればそこに向かえるようにプロセスを提案したり。
僕の知っている分野を組み合わせて、さらに面白い物を作り上げていくとか。
近藤:
けんと君の関わってあげるといいかも。俺は2人のコラボ見てみたいかな。
けんと:
僕はメディアや雑誌ではなくて、SNSで広げていきたいんですよ。
個人の影響ってすごく大きいと思うので、SNSでTシャツを広げていきたいです。
デジタルネイティブ世代のSNS

近藤:
ここさちょうどいいポイントだと思うんだよね。
みんなってほとんどSNSに生息しているタイプじゃん?
足を運んで営業とかいく?テレアポとか?おすしはどう?
おすし:
少し予想外の答えが帰ってくるかもしれないんですが、僕はプログラミング教室などをする中で足を運んで営業することはありますね。
ITリテラシーが高くない方もいらっしゃるので。
まずはうちのスクールを知ってもらうことからがスタートで、親御さんの抱えている悩みを聞いて、うちが協力できそうなことがあったらそれを提案する。
話すことで生まれるような繋がりというのはやっぱりありますね。
近藤:
じゃあ、オンラインとオフライン両方活用しているスタイル?
おすし:
そうですね、両方活用しています。オンラインとオフラインは客層が違うと思うので。
近藤:
ネットとの関わり方って世代ごとにかなり独特になってくると思うんだよね。
俺はSNSやインターネットという便利なツールが実生活に1個プラスされてあるイメージ。でも、みんなの世代はそういうものが当たり前にある世代かなと思ったりするんだけど、みんなはSNSやインターネットをどう活用してる?
けんとくんはこどもばんぱくの運営自体のことをかなりSNSで発信してるよね。
けんと:
そうですね、最近は新聞に載ったりしてるんですけど、最初は全部SNSで告知をやっていました。
その人の信用とか高ければ高いほど、SNSでの個人の力ってすごいと思うんですよね。
多分既存のマスメディアよりも頼りになる気がしています。
近藤:
けんとくんのSNSの使い方すごい面白くて、僕なんかより全然うまいと思う。
SNS経由で応援者がめちゃくちゃ増えてるよね。
けんと:
僕はどこに行った、自分はこう思った、色んなことを全部SNSに晒します。
すると、人間性を分かってくれて信用してくれる人が増えて、それで仲間が増えていくと思うんです。
何も分からない人より、何か分かった人の方がいいと思うし、何か手伝えることが具体的にわかるじゃないですか。
なので、そういう方式をとっています。
近藤:
ほとんどの人が成果だけSNSに載せたいみたいなところがやっぱりあって。
それでけんとくんのSNS見てるとやっぱり素晴らしいなあと思う。
エクサキッズと同時期にこどもばんぱくがクラファンやってたんですが、金額負けたんですよね。
両方達成したからいいんですけど。すごいなと思って。
けんと:
あの時は毎日毎日SNSで告知をしまくるっていう方法をとっていました。
近藤:
結構そこまで裸になれないし、困ってますってなかなか言えないっていうのが割とあって(笑)。
けんとくんのやり方はすごく参考になると思って見てます。
けんと:
SNSって1人の人間として表現できる場所なので、もっともっと僕の人間性を知ってほしいです。
近藤:
おすしはSNSより実際に会った方がちょっといい人って感じやね(笑)。
それで、とみおのSNSも聞いてみたいんだけど、俺はやっぱ彼女の話だと思うんだけどね。
とみお:
どうでしょうね(笑)。
自分はもともと愚痴じゃないけど、思ったことをひたすら言う感じでやっていて。
でも、この頃は更新するのがめんどくさくなってきて、ROM専というかひたすらTwitterで情報収集してます。
近藤:
とみお、鉄道アカよね。路線図の話しかしてないもんね。
とみお:
最近はちょっとSNSから離れたいなと思ったりしてます。
いすぎた感がちょっとある。
近藤:
そうなった心の動きがちょっと聞きたいかも。
とみお:
インターネットはまだいいとして、SNSはちょっとケータイ使いすぎて、自分でもやばいなと。
近藤:
スマホやPC、インターネットとの付き合い方を考えている時期っていうことよね。
とみお:
ちょっと考えてますね。
近藤:
いや、わかるわかる。
ネットは素晴らしいけど、なんかやばいなっていう時はあるよね。なんか闇な部分とかさ。常にTwitter開いちゃうとかあるよね。俺もそれは今考えているところではある。
けんとくんみたいにめちゃくちゃ活用できる部分もある。
けんとくんは割とメリハリつけて使うことができているイメージがあるんだけど。
けんと:
そうですね。メリハリってどういうことですか?
近藤:
例えば、今からはSNSで告知をします。今からは絵本書いたりとか宿題するとか。
けんと:
あ、そういうことか。
今からは宿題するので誰も連絡しないでくださいとかですね。
近藤:
けんとくんは上手くネットと付き合えるイメージが結構あって。
けんと:
なんか下手にみんなと上手く付き合いたいっていうよりは、自分と気が合う人だけでいいやと思っていて。
何も送ってこないでくださいっていう感じもちょっとあります。
近藤:
ネットのしんどい部分を今乗り越えつつあるのかな?
なんかさTwitterやFacebookとかのSNSってめんどくさい人とかいたりするじゃん。
おすしとかそういうのない?
おすし:
めっちゃありますよ。
近藤:
あるよね。
それこそあんまり年齢出したくないってそういうことだと思うんだけど、けんとくんも中学生イベンターを名乗って目立つ反面、色々なことがあったりするんじゃない?
そういう辛いところを今乗り越えつつあるんじゃないかなと思ったりして。
おすし:
ちょっとそれについてはブログ見せます。
デジタルネイティブ世代のジレンマ

近藤:
じゃあ、年齢の話していく?
中高生がこんなことやっているすごい!とか見られたりすると思うんだけど。
そういう見られ方するのってどう?
中学生とか大人とか関係ないじゃん!っていうことをおすしが言ってくれてるので、俺も聞きたいな。
おすし:
年齢は活用できるところで活用すればいいと思ってます。
年齢を晒したら、もちろん若いから注目されるし、ちやほやされるし、モテるんですよ。
でも、だから何?とはなります。
年齢以外のコンテンツがないと、冷めるし、自慢も面白くないっていう。
近藤:
消費されるんだよね。結構そういう経験があったりした?それとも、そうなってる人を見た?
おすし:
年齢だけを売ってる人を見ると、イタいなと思うことはあります。
近藤:
やっぱあるよね。
それって本人が悪いというより、周りが悪いのかなっていう気もするんだけど。
おすし:
でも、持ち上げることは普通なんじゃないかな。
やっぱり希少価値はあるから、そこをどう見るかなんだよね。
近藤:
ちょうど今中学生や高校生くらいの世代が注目されているっていう感覚はある?
起業している子やメディアに出る子の低年齢化がすごい。
その反面、最近小学生Youtuberがちょっと炎上したり、消費されてしまって、もしかしたら本人が傷つくんじゃないか、心配なところは結構あるよね。
おすし:
あんまり消費されないようにしてるというのもあるし、傷つくことは誰でも傷つくんですよね。
やっぱりみんな人だからそういうところは考えるんですけど。
近藤:
基本仕事の時とか年齢出さないの?
おすし:
メディアの取材もあんまり年齢は出さないですね。
年齢を発信したいという方ももちろんいらっしゃいますけど、こういう理由で年齢で売ってるわけじゃないんですよ、コンテンツの方に焦点がいくようにお願いします、と伝えます。
近藤:
けんと君とかはどう?
けんと:
僕はめちゃくちゃ年齢売りしてますね。
「中学生イベンター」という肩書きがありますけど、それは僕的に今こどもばんぱくやっていて、こどもが主催、こどもが作るってことでわかりやすくつけています。
「子どもだけですごい!」と集まってきた方々の興味がこどもばんぱくの方に移る。
興味の入り口は面白くて楽しいことがいっぱいあったほうがいいと思うんですよ。
近藤:
こどもばんぱくを知ってもらう前に、けんとくんを知ってもらってという感じか。
けんと:
はい、そのために僕は自分の障がいや年齢だったり、支援してくれる大人の方々は自分になかったものに惹かれると思う。
そういうものでこどもばんぱくの方に移ってもらったら助かるなという感じです。
近藤:
結構戦略的だね。
俺はけんとくんのメンターとして関わっているんだけど、色んなメディアがすごく注目してくれる、めちゃくちゃ応援してくれる反面、けんとくんにとってあんまりよくないかもしれないことがたまに有り得るよね。
扱う側も結構注意しなきゃいけないのかなあと思う。
とみおもビジコンやピッチで、ちょっと持ち上げられてるなって感じることある?
とみお:
ありますね。自分は年齢より実力で勝負したいので、あんまり年齢は出さないようにしてます。
でも、結構周りの人が知っていることもあるので、他の人から言われることが多いです。
近藤:ま
あ、そう紹介しちゃうよね。しょうがないよね。
その年齢のブランドがなくなったときに、どうなるかだよね。
とみお:
そのためにも実力で勝負したいところがあります。
近藤:
とみおも、すごい行動してるので、それなら同時にプロダクト作ったり、何か形に残るものをしたほうがいいんじゃない?って言ったことはあったよね。
その辺は俺も気をつけたほうがいいんじゃないかなと思ってた。
おすし、もう少し踏み込んだ話とかしても大丈夫?
おすし:
この話題については、先ほどのブログの話になるんですけど…
あ、やっぱりやめようかな(笑)。
近藤:
結構なこと書いてるの(笑)?
おすし:
少しイタいかもしれない(笑)。
近藤:
深夜テンションで書いた感じかな(笑)?
ぜひ読んでくれたらな、と思います。
いや、でもすごく勉強になると思う。
まず、「彼らが言っていること=子供が言っていること」と捉えるのも良くないと思うし、すごい天才児が言っているっていうのも多分違う気がして。
これが今の若い世代のリアルな声で、あと10年くらいするとスタンダードになっていくかもしれないよね。
そのときの参考になると思う。
そろそろ質疑応答に行きますか?この3人に質問したいこととかあれば。
質疑応答

質問者A:
普通の小学生の息子を持つ、普通のお母さんの立場でお尋ねをさせてください。
学校のお勉強はどの程度大事ですか?
皆さんはもうすでに社会の中ですごく上手にやっていらっしゃって。
本来学校の勉強は社会に出るために得るものだと思うんですけど、お願いします。
近藤:
まず、みんなどれくらい学校の勉強やってる?
学校の勉強置いといて今の活動始めたのか、学校の勉強もやりながらやっているのか。
学校の勉強じゃなくて、こういうインプットしてるとか、学校の勉強がこんな風に役に立ったとかあれば。
けんと君は学校の勉強やりながらやってるんだよね。
けんと:
そうですね。僕は学校の勉強をやりながら、ホームスクーリングという形式でテストを受けて点数が80点以下だったら学校に行きなさい、という方式を取っています。
それで、不登校であることに対してなんとか学校に和解を求めてます。
まあ、内申点は取れないんですけど。
僕は世の中に出たときに勉強は必要だと思っている派です。
やっぱり、まだ学歴社会じゃないですか。
近藤:
けんと君が言うの(笑)?
けんと:
あ、いや、やっぱり間違えた。
やっぱり勉強って必要だと思うんですよ。
将来、社会に出たら一般知識として必要だと思うし、何も勉強しなかったらバカなだけじゃないですか。
なので、勉強は必要かなと思います。
近藤:
今興味ある勉強や学問はある?論文調べてたよね。
けんと:
論文調べてますね。単純に論文に興味があって。
光のことだったり、博物館とAIのマッチングだったり。
九大に資料が置いてあって、それを読ませてもらったんですよ。
面白かったですね。
近藤:
学校の勉強もやりつつ、学びたいことをやっている感じだね。
けんと君は学校の勉強は結構大事だと思ってるんだね。
けんと:
知識としては大事だと思います。
近藤:
じゃあ、おすし。
おすし:
まあ、これは業種にもよると思うんですが、義務教育課程で学ぶことは社会でも使うと思います。
だって、メール打つのに漢字使うし、技術の時間にタイピングも習うし、数学も色んなところで使うから。
近藤:
学校の勉強は今やってるの?
おすし:
僕、学校行ってたときは成績もまあまあよかったんですけど、そこから半年くらいあんまり学校の勉強してなかったので、点数はそんなに取れないと思います。
でも、僕がビジネスをする上で、必要な知識や技術もあったので。
近藤:
めっちゃ経営とかに詳しいよね。
高校はどうするのか、これからはどういう勉強していくつもりなの?
おすし:
時間との戦いなんですけど、もし行けるなら高校生活の経験はしておきたいですね。
僕は高卒っていう資格が欲しいわけじゃないんですけど、高校に行くことで得られることもあると思うので。
それがワクワクするものであれば、通いたいと思います。
近藤:
ありがとう。とみおはどうですか?
とみお:
僕も義務教育課程は必要最低限かなと思います。
やっぱり最低限のことはしっかりと入れといたほうがいいかなと。
でも、そこからは自分のやりたいことで、自分がやりたいことを勉強して、どんどん知識を蓄えていったほうが、社会で働くには合うんじゃないかなと思っています。
近藤:
少し3人の答えは意外なのかなと思います。
いろんな活動とかめちゃくちゃやっている人とか、学校の勉強なんて全然必要ないよ!みたいなスタンスの人たちって結構いるじゃん。
おすし:
これ余計な勉強だよな、っていうのは正直あります。
近藤:
少し話広げても大丈夫ですか。
これは学校に勉強入れて欲しい、この教科はいらなかったとかある?
絶対あるでしょ?
けんと:
僕が入れて欲しいのが、SNSの授業ですね。
まず、今学校はSNS禁止なんですよ。
これから絶対必要になってくると思うし、SNSの使い方みたいなのを授業に入れて欲しいです。
近藤:
ネットリテラシーとかね。
けんと:
そうですね。
近藤:
禁止かどうかは学校単位だけど。
けんと:
SNSの使い方を授業に入れるべきだと思います。
人にアホやバカって言ってくる人はあんまり良くない。
そういう人たちにちゃんとマナーを教えるべきだと思います。
あとは、お金の話をして欲しいですね。
僕の友達でも金銭感覚が狂ってる人やお金の稼ぎ方をそもそも知らないっていう人たちがいるので。
近藤:
俺も知りたいよ〜。
けんと:
いや、めっちゃ稼いでるというか、稼いでるじゃないですかー。
近藤:
稼いでねえよ。馬鹿野郎。
けんと:
あ、そうなんですか。
近藤:
おすしは確定申告とか?
おすし:
そう、確定申告。僕はお金のことめっちゃやった方がいいと思いますね。
僕自身、確定申告で詰みかけたので。
社会に出たときに役に立つことは商業高校で学ばないといけない。
なんなんだろうねえ。
近藤:
その辺は普通に欲しいよね。
とみお:
社会に出ていく上で常識となることを入れてて欲しいです。
近藤:
学校の勉強だと変化が激しい分野は教えにくいよね。
カリキュラムのアップデートに時間かかるし。
割と普遍的なことの方が多いんだろうなと。
俺は選挙投票のシステムですら難しい。確定申告とか。電気代払うのとか。
そんなのでも難しいから、教えて欲しいと思ったけどね。
おすし:
それって家庭科で習わないんですか?家庭科でやるものだと思っていました。
近藤:
俺も結構前のことなのであんまりわからないけど(笑)。
結構、こんな感じですかね、学校の勉強に対する感覚は。
お時間的に、質問もう1人くらい。
もしあれば、どなたか。お互いに何か質問ない?
けんと:
すいません、「おすし」ってなんで「おすし」って名前なんですか?
近藤:
そうよね(笑)。
おすし:
お寿司が好きだからです。
けんと:
ありがとうございます。
近藤:
お寿司は自分で稼いだお金で食べるの?
おすし:
めっちゃうまいです。
近藤・けんと・とみお:
羨ましい〜
近藤:
たまに回ったり回らなかったり?
けんと:
高級や〜
おすし:
ご想像にお任せします。
質問者B:
今日はすごく面白い話で、食い入るようにSNSにアップしております。
皆さんはとても若いですけど、うちの子は普通に学校に行って、受験をしてという発想にしかなってなくて。
どうやってその発想に至りましたか?
例えば、お小遣いが少ないってなったときも自分で稼ごうっていう発想にならないと思います。
親とおじいちゃんからもらおう、と。まあ、現にうちの子がそうなんですが。
皆さん、自分で稼ごうという発想になったのはどういうきっかけがあったのか教えてください。
近藤:
選択肢が広がっていったきっかけとかね。
けんと:
僕の場合は、おじいちゃんやお母さんからお金をねだろうとしても全くくれないので、自分で稼ぐしかなかったです。
それでなんとか稼ごうとしました。東京に行くときはお金がかかります。
近藤:
こないだも「交通費が足りない、稼ぐ!」って言ってました。
けんと:
自分で描いた絵や絵本を売って稼いでます。
近藤:
そういう選択肢って誰かから提案されたの?
それとも自分から思いついたの?誰かがやってるの見たとか?
けんと:
それは僕が自分で思いつきました。
僕は絵とか絵本とかしかできないから、それで行こう!と結構むちゃくちゃやってました。
近藤:
なるほど。だけど、その前に何かインプットがある気がするんだよね。
例えば、そういうのをやっている人を見たとか、ネットで見て知ってたとか。
けんと:
お母さんが昔、色んなものを作っては販売して自分で稼ぐ人らしくて。
それの影響かもしれません。
近藤:
自分でもできるかもな、と思ったんだ。
おすしとかはどうですか?
おすし:
僕が小学生のときにSNSで見つけた転売の人がいて。
こんなことしたらお金もらえるんだって思ってから、自分でもやってみようかなとなりました。
近藤:
モデルケースみたいなものをネットなどで実際に見ると違うよね。
おすし:
そういう人たちと仲良くしてたから。これ以上はちょっと(笑)。
近藤:
ちょっとグレーな感じやね(笑)。とみおとかはどうなの?
まあ、俺らとの絡みも影響してるのかなと思うけど。
とみお:
僕もお小遣い少なすぎて、少なくねぇ?となって、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを始めました。
近藤:
なんでフリマアプリを最初使おうと思ったの?
周りの友達が普通に使ってたとか?
とみお:
周りの友達は全然やってなくて。
お父さんがオークションをやっていました。
それで、常時かつ放置しても売れる方法を探してたらメルカリがあって、という感じです。
近藤:
自分から探したんだ。
まあ、周りの身近な人にそういう人がいると話は早そうやね。
おすし:
僕は大人っぽいことがしたかったんですよね。
自分でお金稼ぐことってかっこいいなって思っていたので。
近藤:
それはあるかもね。
大人っぽいことに憧れる。
昔だったら金髪やピアスが大人っぽいことだったけど、今そこにネットで稼ぐのが大人っぽいというのが入ってきているのは新鮮かもね。
では以上、デジタルネイティブトークセッションでした!
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