年々上がっていく「EXA KIDS」出場者のレベル。プログラミングの猛者揃いの中で、見事エキスパートコース最優秀賞に輝いた内田恵悟くん。今回制作したゲーム『九州一周!キーボードクエスト』は、自身の原体験から生まれました。恵悟くんがどのような課題を感じ、そしてどのように解決したのか、お話を伺いました。
感じた課題を解決する
自分の経験から誕生した、誰かを助けるゲーム
—今回制作したゲーム、『九州一周!キーボードクエスト』を思いついたきっかけは何だったんでしょうか?
僕は昔、タイピングが苦手だったんです。だから『寿司打』っていう有名なタイピングのゲームで練習していたんですけど、難易度が高いと感じました。もっと簡単に学習できるゲームがあった方がいいんじゃないかと思ったのがきっかけです。
ーなるほど。既存のゲームに課題を見つけたんですね。どのような点に難易度が高いと感じましたか?
『寿司打』ではいきなり文字の打ち込みが始まるんですけど、そもそもキーボードは配置に慣れないと速く入力することができません。それにキーボードの配列は不規則なので、覚えるのに少し時間がかかってしまいます。そこで僕のゲームでは、あ行、か行、さ行…と徐々に使うキーを増やす設計にしました。それにこのゲームはタイピングだけじゃなくて九州各地をゲームマップにした冒険ゲームなので、旅を楽しみながら、自然とタイピングが速くなっていると思います。
ー自身の体験があるからこその親切設計ですね……!完成したゲームは誰かに試してもらいましたか?
小学2年生の妹に試してもらいました。はじめのうちは苦労していましたが、すぐに上達して全部クリアしました。僕は横で見てたんですけど、気づけばタイピングの速度は速くなっていました。
ー妹さんは見事上達したんですね。このゲームはこれからもたくさんの人を助けていく予感がします。
そうですね。最近学校がタブレットを導入したんですけど、クラスのみんなは昼休みもタブレットを触っていて、その中で、タイピングの学習ゲームをする人が結構たくさんいました。みんなタイピングに苦戦してたんです。僕のゲームをすることで、タイピングがもっと楽しく簡単に上達するんじゃないかと思います。
自分以外は全員中学生というプレッシャー
緊張の中臨んだエキスパートコース
ー最優秀賞を受賞したときの気持ちはどうでしたか?
発表を聞くまでは「いや〜無理でしょ!」という気持ちでした。エキスパートコースは僕以外の出場者が全員中学生だったので、厳しいと思っていたんです。でも最優秀賞を取れて、「わ〜!やった!!」ってなりました(笑)。
ー特大プレッシャーの中で挑んだコンテスト、本当にお疲れ様でした。最後に、今後の意気込みを教えてください。
今までのペースだと一年に一回ゲームをリリースできたので、今年からは二個、三個くらいはリリースして、作品数を増やしていきたいです。これからも、もっと役に立つゲームを作れるように、プログラミングの練習を続けたいと思います!
(取材・編集:安藤 弥樹)
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